危険運転のトラック

「トラックの運転手はベテランだから大丈夫」と安心しきってる人も多いかと思いますが、

ロードバイクなどの自転車やバイクに乗っていると、危ない運転のトラックに遭遇して肝を冷やした経験がある人は多いかと思います。

インターネット上にも危険な運転のトラックと遭遇した際のドラレコの映像などが多数公開されています。

また自転車屋バイクと比較すると少ないかもしれませんが、自動車に乗っている際も車線変更などで怖い経験をした人もいるのではないでしょうか?

配送助手のバイトを初めてかれこれ一年、配送業・トラック運転手の実状などについて記事にしてみようかなと思います。

(想像しやすいように随所具体的な情報も載せますが、複数の配送会社を回ったわけではないので配送業界全体としてみた場合と異なる場合かと思います。)

(ここでは簡略化のためにバイト先の配送会社をA社とします。)

 

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ネット上の事例

各種掲示板やツイッターなどで挙がっているトラックの危険運転は具体的にどういったものがあるのか?

一部ではありますが拾ってみました。

車で運転中トラックに危険な運転をされとても危ない目に遭いました。トラックに会社名などが書いてあったので電話し気をつけてほしいと話したら「こちらは悪くない」と言われ最終社長が出てきて「グダグダ言ってると轢き殺すぞ」と言われました。

国道で、後方からあおられ、クラクションを鳴らされ大変不快な思いをしました。相手は当方の速度が遅いのに腹を立てていたのだと思いますが、法定速度以下でもなく、少し離れて前方にも車がいましたので、車列の流れに沿ってないなどの当方に常識範囲内でも落ち度は無かったと思います。

瞬間、デカイトラックが猛スピードのまま私の体をかすめていきました。
あと20cmほどで私の肩の高さくらいのタイヤ(140cmくらいだと思われます)に巻き込まれていた事でしょう。

猛スピードで通常車線を走っていきました。ほっとしたのもつかの間、なんと、空き缶を投げてきたのです。たまたま外れましたが、めちゃめちゃ怖かったです。

なぜ危険運転をするのか?

トラックの危険運転を体験した事例はいくつもネット上に上がっていますが、肝心のなぜトラック運転手が危険な運転をするのかという部分についての情報が見当たらないので、個人的な見解としてまとめてみます。

圧倒的な長時間労働

ひとつ目の要因は「長時間労働」です。

会社勤めであれば9:00出勤が一般的だと思いますが、トラック配送の場合は一軒目のお客が8:30~9:00位になるため、出社は1時間前の7:30~8:00位になります。

退社時間も会社によってマチマチだと思いますが、A社では20:00~23:00の時間帯が多いです。

もちろん20:00よりも早くあがれる時もありますし、反対に23:00を越す時もあります。

自分はバイトなので今のところ日付が変わる前に終われていますが、社員の方は日付超えをする日もまれにあるようです。

平均的な勤務時間7:00~22:00(15時間)で、昼休憩1時間を引いて、一日の労働時間は14時間くらいになります。

労働基準が一日8時間、残りを残業として考えても6時間です。

使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。

昼休憩は1時間となっているのですが1時間まるまる休憩に使えることは後述の理由から難しく、予定の配送時間を遅れているとスケージュルまで巻き上げるために休憩時間は無なってしまいます。(労働時間+1時間)

これがほぼ毎日続くため、睡眠不足や過労で居眠り運転寸前だったり、ドライブに余裕のない運転になってしまいます。

無茶な配送スケジュール

無茶な配送スケジュールも労働時間と同様に危険運転の大きな要因になります。

A社の場合はそれぞれのお客に2時間の配送予定を事前連絡し、当日向かう手筈になっています。

想像しやすいように下図に配送スケジュールの例を挙げておきます。

配送スケジュールの例
客名 配送予定時刻
お客さんA 9:00~11:00
お客さんB 9:30~11:30
お客さんC 10:00~12:00
お客さんD 11:00~13:00

一見するとお客さん毎に二時間の枠が取ってあるので問題ないように見えますが、前のお客さんと後のお客さんとのマージンが30分から1時間しか取れていません。

またお客さんAからお客さんBのマージンが30分で、Aさん宅からBさん宅までの移動時間が30分掛かるなんてことや

同様に60分の組立作業があるのに客と客とのマージンが1時間しか取ってないなんてこともざらにあります。

急いで作業をすれば、移動時間15分、開梱設置作業15分の30分で回せるのですが、移動や作業でマージンを使い尽くしてしまう場合などにはどうしようもできません。

急いで作業をしても予定時刻はどんどん遅れてしまうので精神的余裕は無くなります。

二時間遅れるとお客の予定時刻から外れるため遅れの電話をすることになります。

時間に余裕のあるお客さんであれば予定配送時間を遅れても心優しく快諾してくれますが、後に予定を入れているお客さんなどには当然機嫌が悪く文句を言われるためこちらは謝るしかありません。

お客さんに怒られるのはやっぱり嫌なので飛ばした運転になり、法定速度より遅かったり、法定速度丁度位で走っている車にイライラしはじめます。

 

趣旨がずれてしまうため補足程度にしておきますが、マージンが足りないのは単純に件数が多いためです。

大体14〜15件と配送件数が多いため十分なマージンを取ると終わりの方のお客さんの配送予定時刻が20:00~21:00になってしまうため、配送マージンを削りに削って配送予定時刻だけでも18:00~19:00としておきます。

結局マージンが足りないので予定時刻をオーバーしてしまいますが、その時は配送員に遅れの連絡をさせて予想外の事態を装って(実際は既定路線?)20:00~21:00に配送させるといった感じでです。

トラック運転手の社員層

トラック運転手の社員層も関係しているのかとおもいきや、意外と危険運転とは関係ないかもしれません。

確かにトラック運転手は高卒の人や専門学校卒の人が多いかと思いますが、高卒だから運転が荒いというものではないように思います。

むしろ運転に関しては性格的な問題が大きいと思います。

短期の人の運転が一番怖いです。

実際に体験した事例

配送助手なので助手席で体験した事例になりますがいくつか挙げてみます。

そこまで多く立ち会ったわけではないのですが、基本的に時間的余裕が無い時のことです。

車間距離を詰めて煽る

流れに乗れていない車や追い越し車線で追い越さない車に車間距離を詰めて煽ります。

下道で軽自動車を煽っていた際には、前方が突然ブレーキをかけたら止まれないくらいの車間距離で、怒りながらブツブツ文句を言って、アクセルを「グワン、グワン、グワン、グワン」と踏み上げして煽っていました。

あの車間距離だとトラックの助手席に乗っていても、いつ事故るのかヒヤヒヤして怖かったです。

余裕のない運転

急いでいるので速度を落とさないようにしているので、とっさの車への対処が遅れます。

左折レーンにいる車が直進レーンに割り込もうとした際に、衝突しそうになったこともありました。

割り込もうとする車は後方の車が入れてくれるだろうと割り込み、急いでいるトラック運転手はイレギュラーな車は考慮外です。

事故にはなりませんでしたが、互いにクラクションを鳴らして、運転席でメンチをしていました。

自転車を大きく避けない

自転車の方からするとトラックは怖いし危ないので、もっと大きく避けて欲しい、大きく避けるべきだと思うところですが

トラック、特に時間に追われているトラック運転手からすると「邪魔な自転車は退けよ」程度の認識なんです。

長時間労働、睡眠不足、そして時間に迫られているトラック運転手には、一般のドライバーのような「自転車は轢いたら危ないから大きく避けよう」といった感覚はありません。

むしろそんな常識はトラックに通用しないと思った方が、自身の身を守るためにも良いかもしれません。

自身を守るためにもトラックには警戒

本記事で言いたかったことは「自身を守るためにも、トラックを信用せず十分に警戒して!」ということです。

ホワイトな配送会社や工学な精密機器を運ぶ定期便のトラックなどもありますが、睡眠不足で時間に追われ余裕のないトラックも現実に存在します。

トラックの助手席に座っていると、あまりにトラックを信用しきっているドライバーさんが多いように感じるので、自身を守るためにもトラックを信用しないで、ローリスクで楽しいドライブを送って欲しいです。

 

今回ブラックなバイト先なのであまり話したくはなかったのですが、トラックの危険性をより感じてもらうため参考程度に出しました。

労働環境の悪いブラックな会社は無くなって欲しいと思いますが、小さなブラック会社を一つなくなったところで意味は無いと思います。

また1つ2つと新たなブラック企業が生まれるだけです。

ブラック企業なんていうものが存続できないように、法の整備を徹底して欲しいと思います。

 

 

配送助手が感じた危険運転のトラックが生まれる理由

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