WordPress CMOS

またまたサイト移転を行いました。

ブログ自体は2010年頃からやっていましたが、今のブログを始めたのは2012年の12月でした。当初なんの知識もなくネットの解説ページやレンタルサーバロリポップのマニュアルを見ながら有名なCMOS:WordPressをインストールして、独自ドメインたるものを取得して登録して見よう見まねで始めました。

独自ドメインとサーバーのフォルダの関連付けって何?

WordPressをインストールするディレクトリはどこがいいのだろう?

複数ブログ持つことになるかもしれないしサブディレクトリ内のほうがいいのか?

などなど

右も左もわからず試行錯誤して始めたブログということもありWordPressの構成もごちゃごちゃとなっていました。

先日、本ブログに特定IP下のみBasic認証を実証しようと思い.htaccessを編集していたのですが、いくら試行錯誤してもエラーの連発で自分ではどうにもできません。特定IP下のBasic認証なんて比較的簡単ですぐに実装できるはずなんですよね。

それで、いろいろサーバー内のファイルを漁っているとWordPressフォルダの上にも.htaccessやindex.phpが存在していてWordPress内の.htaccessやindex.phpとは別に何か影響してるみたいなんですね。これがまあ、先ほど話のWordPressインストール失敗時の残りカスなわけですが、.htaccessを統合してもエラーになるし、index.phpを削除してもエラーになるし、今の自分ではお手上げ。

Basic認証を諦めるわけにも行かずサイト編集の際に毎回煩わしい気持ちになるのも嫌なので、この際にWordPressを再インストールしてついでにドメインも変更してしまおうということで、今回のサイト移転計画に至ることとなりました。

WordPressの復元は初めてのことでかなり不安でしたがなんとかこちらの新ブログに復元することができました!当初の目的だったBasic認証も新ブログではすぐに実装できました。ドメイン変更のは2014年の4月にもやっているので(笑)別段億劫な気はせず、再確認を兼ねてやってみましたがひと通り引っ越しの手続きも終わったので記事にしてみようと思います。

旧WordPressからバックアップを取る

まずは、新ブログにデータを移行するために旧ブログからデータをバックアップしました。

画像ファイルやプラグイン・テーマをバックアップ

まずは、FTPクライアントでWordPress内のwp-contentフォルダ下の「plugins」「themes」「uploads」の3フォルダをローカル(MyPC)にダウンロードします。

WordPress バックアップ upload

これでプラグインとテーマが復元できますし、画像ファイル本体もバックアップできました。

FTPクライアントはWindowsであればFFFTP、MacであればCyberDuckが有名でおすすめです。

FFFTP – 窓の杜ライブラリ

Cyberduck | Libre FTP, SFTP, WebDAV, S3 & OpenStack Swift browser for Mac and Windows

データベース情報をバックアップ

WordPressのバックアップの肝はデータベースのバックアップだと思います。

先ほど、画像やプラグインはダウンロードしたと思いますがこれだけだと不十分です。記事の中身やカテゴリー/タグ情報などはPHPという言語で記述・管理されています。

多くのブログでサーバーのAdminPHPにアクセスして~バックアップを保存すると紹介されていますが、PHPなんてWeb言語を触ったことのない私にとっては敷居が高い!

データベースは応用情報の時に勉強しましたが、あまり得意ではないし、半端知識で触ってうっかり壊してしまったら怖いなと思っていたところ、WordPressのエクスポート機能で代用できるということなのでそちらで実践してみたところ無事出来ました!

WordPress エクスポート

【ツール】→【エクスポート】→【すべてのコンテンツ】→【エクスポートファイルをダウンロード】でデータベース情報はバックアップできます。

WordPressの説明にもあるとおり、「すべての投稿」「固定ページ」「コメント」「カスタムフィールド」「カテゴリー」「タグ」「ナビゲーションメニュー」「カスタム投稿」などが復元できます。

PHP扱える人はいいですがこっちの方法のほうがお手軽だと思います。

各種設定の記録

あとはWordPress本体の「一般設定」を始めとした設定群とプラグインの設定ですね。

移転先のブログを作る前に消したりすることはないと思うので見ながら設定してもいいとは思いますが、記録しておくとあとあと楽なので記録しておくことをおすすめします。

メモ帳などに記述して保存するのもいいですが、ブラウザのウェブページを画像化して保存してくる便利なアドオン・エクステンションがあるので、そちらを利用すると便利です。

Pearl Crescent Page Saver Basic screenshot tool :: Add-ons for Firefox

webページショット – Webpage Screenshot – Chrome ウェブストア

WordPress 設定 保存

ひと通り保存するとこのような感じになります。

縦に長いウェブページもしっかりと画像にして保存してくれますし、文字も読み取れる程度の画質は確保してくれるので安心ですね。

これでバックアップの作業はおしまいです。

新WordPressの復元

次は先ほどバックアップしたデータを用いて、新規ブログの復元に入ります。

WordPressのインストール

まずは、WordPressのインストールですね。

WordPress › 日本語
WordPress公式ホームページ

WordPress.orgよりWordPress本体をダウンロードします。ダウンロードした本体は圧縮されているので、WinRAR等の解凍ソフトを使って解凍しておきます。

WordPress 復元

解答したWordPress本体をFTPクライアントを用いてサーバー上にアップロードします。私はAmateruフォルダの中にwp-content等WordPress本体を格納しました。

「plugins」「themes」「uploads」のアップロード

次は、新規WordPressに旧WordPressの「plugins」「themes」「uploads」フォルダをアップロードして復元します。

これだけでプラグインとテーマは復元され、画像は新WordPressに配置したことになります。

一般設定・プラグイン設定

次は、WordPress本体の設定「一般設定」~「パーマリンク設定」と各プラグインの設定を手動で行います。

このとき先ほど保存した各種設定の画像を見ながら進めました。

記事やカテゴリ、タグを復元

記事やカテゴリ、タグといった情報を復元するために、バックアップの段階でWordPressからエクスポートしたxmlファイルをインポートします。

その前に、WordPressのインポート用プラグイン「WordPress Importer」をインストールしておきます。

インストール方法は、WordPressの【プラグイン】→【新規追加】→【WordPress Importerと検索】→【追加】で追加することができます。

「WordPress Impoter」がインストールできたら、WordPressの【ツール】→【インポート】→【WordPress】からxmlファイルを選択してアップロードすればコンテンツが復元されます。

WordPress Impoter ファイル容量

xmlファイルをインポートする際に上の画像では「最大サイズ:20MB」となっていますが、初期値では5MBに設定されています。

更新頻度の低いこのブログでも8MB程度あったので、始めたばかりのブログ以外はこの容量を超えてしまうかと思います。

これはPHP側の設定が影響しているということなので、php.iniという設定ファイルを変数する必要があります。

レンタルサーバー等を利用している方は、レンタルサーバー会社の専用ページからphp設定を変更することができると思います。

私はロリポップユーザですが【Webツール】→【PHP設定】→【自分のドメイン】→【設定変更】から【upload_max_filesize】という項目を20MBに変更しました。

WordPress 最大サイズ PHP

画像リンクの張替え

ドメイン変更の際に必要になるのが画像リンクの張替えです。

画像のリンクの中にドメインの文字列が含まれているので、普通に移行した状態だと旧サイトの画像を参照していることになります。

画像が無事表示されているのなら別にリンク張り替える必要ないのでは?

となりそうですが、これはドメインの契約が切れると一斉に画像が表示されなくなりますし、なにより旧サイトの画像を閲覧しているので張り替えるほうが良いです。

DB操作系のWordPressnのプラグインを使えば全記事一瞬でリンクを張り替えることもできます。

Search Regex – データベースの中身を検索&一括置換できるWordPressプラグイン – ネタワン

ただ、こういったDB操作系はやり直しができませんし、想定していない文字まで置換されそうで怖いので、私はメモ帳でリンクを張り替えました。

記事数が少ない方はメモ帳などで張り替えたほうが堅実かもしれません。

テーマの選択・ウィジェットの配置

ここまでの作業で記事やプラグイン・設定などが戻ってきたと思います。

サイト復元の作業もあとすこしです(`・ω・´)ゞ

あとは、ウィジェットやテーマといった外観です。

プラグインも復元されているので前のブログで使っていたウィジェットも扱えるようになっていると思います。前のブログを見ながらCOPY&PASTEするもよし、新しいウィジェットを配置するもよしですね。

ここまでの作業を終えて、ようやくWordPressの復旧は完了しました。

Google Adsense・Analyticsの設定

「Google Analytics」や「Google Adsense」といったサービスを利用している方は、こちらの設定も場合によっては必要になるかもしれません。

私は「Google Analytics」も「Google Adsense」もプラグインで挿入させているので、プラグインの設定時に再設定は終えました。

あ、ウィジェットで「Google Adsense」も表示させていたのでウィジェットの設定の時にも再設定していました。

サイト移転に関する手続き

前のウェブサイトの評価を引き継ぎたい場合、現実での引っ越し同様、ウェブサイトの引っ越し手続きが必要だったりします。

いわゆる「SEO対策」と呼ばれるものですね。

「手間がかかるからいいや」「アクセス数は気にしない」という方は必要ない手順かもしれません。

それでも、サイト移転の場合同じウェブページを同時公開しておくとコピーブログとみなされて検索結果に表示されなくなったりするということもありますし、やっておくに越したことはないと思います。

301リダイレクト

旧サイトから新サイトに訪問者を自動で飛ばしてくれるのが301リダイレクト

旧ウェブサイトに301リダイレクト処理を行うことで、旧ウェブサイトにアクセスした訪問者は自動的に新ウェブサイトに飛ばされます。ウェブページを日頃からよく見ている方なら、「サイトリニューアルしました」というトップページが表示されて数秒後、新しいサイトに自動で飛ばされるという経験が1度や2度あるかと思います。感覚的にはあのような感じです。

ただ普通は訪問者に意識させないよう、旧ウェブサイトにアクセスしたその瞬間に新ウェブサイトに飛ばすといった手法の方が多いので、実際に気づく人は少ないかもしれません。

RewriteEngine On
RewriteCond %{http_host} ^旧ドメイン.com
RewriteRule ^(.*) http://新ドメイン.com/$1 [R=301,L]

旧サイトの.htaccessに上記のコードを記述すれば、301リダイレクトとなり新ウェブサイトに飛びます。(管理者ページも同様に新サイトに飛ばされるので注意)

旧サイトの特定のページにアクセスした際、新ウェブサイトの同じページに瞬時に飛んでくれるので、訪問者は全く意識せず新ウェブサイトに足を運ぶことになります。

訪問者は記事の閲覧途中に勝手に飛ばされずにすみますし、サイト運営者は旧ウェブサイトの訪問者を自動的に新ウェブサイトに誘導することができるので便利ですね。

旧サイトのページ閲覧中に新サイトのトップページに飛ばしてくるウェブサイトが好きな人はいないと思います(苦笑)

ちなみに、301リダイレクト処理は恒久的にサイトを移転したことをGoogleをはじめとしたクローラ(巡回システム)に伝えるという意味を持っているので、こういったサイト移転などの場合以外には使いません。

Google Webマスターツールに報告

あとは、Google Web マスターツールにサイト移転を伝えます。

ウェブマスターツール アドレス変更

新ドメイン・旧ドメインそれぞれウェブマスターツールに登録し、旧ドメインから「アドレス変更」を行います。

アドレス変更は右上の歯車マークから選択することができます。

アドレス変更リクエストを送信するには、画像にある通り「両サイトの登録」「301リダイレクト」「両サイトの存在確認」を終える必要があります。

サイト移転(SEO)に関する手順や詳細は数々のブログで紹介されていますが、本家グーグルがかなり詳細な情報を載せてくれているのでそちらを一読すると良いかと思います。

サイトの移転とは – ウェブマスター ツール ヘルプ

注意事項

旧サイトもすぐに削除しない

Googleを始めとした検索エンジンが旧ドメインのリンクを削除して、新ドメインのサイトを表示させるのには2-3ヶ月の時間がかかります。

新サイトに移行してすぐ、旧サイトを削除してしまうと、せっかく検索結果からアクセスしてきた訪問者が「404 page not found」で見れなくなってしまいます。

ですから、検索結果が切り替わるまでの2-3ヶ月はサイトを保持しておくべきだと思います。

リダイレクトの期間をできるだけ長くするようにし、無期限にすることも検討します。

Googleによるとリダイレクトの期間はできるだけ長くとありますが、現実的にはドメインが切れるころが無難でしょうか。

大手サイトだと過去記事のリンクによるアクセスも多そうなのでできるだけ長くリダイレクトしておいたほうがいいのかもしれません。

外部リンクの変更

相互リンクしている関連サイトやGoogle+・Facebook・TwittrerといったSNSのプロフィールリンクなどのリンクも張り替えました。

SEOでよく聞く、被リンクがサイトの検索結果に影響されるというものですね。

これもGoogleのウェブマスターツールに記載されているのでやっておいたほうがいいですね。

 

今回の記事は珍しく長くなりましたが、今回サイト移転に関してやったことといえばこのくらいだったと思います。

そこまで難しい作業はありませんでしたが、気軽に移転できるようなものでもありませんね。

煩雑ではありますが、参考になれば幸いです。

Taking Time : 1H 30min

 

参考にさせていただいたページ

プラグインを頼らずWordPressのサーバー移行。新ドメインでも大丈夫!

初心者向けのWordPressのバックアップ方法

基本認証でアクセス制限をかける方法 [ホームページ作成] All About

WordPressでバックアップ・復元・サイト移転した際にやるべきこと(301リダイレクト他)
Tagged on:     

コメントを残す