iPoneアプリのリンクメーカーは数多くあれど、Androidアプリのリンクメーカーで気に入ったものが見つからない。
公式リンクメーカーはバナータイプでシンプルではあるもの、個人的にはアプリアイコンも表示されるリンクメーカーを使いたい。
いくつかのプラグインやブックマークレットなどを試してみて、その中でもダントツで気に入ったのがWP-Appboxです。
本記事ではWordPress用の多機能なリンク作成プラグインWP-Appboxについてまとめてみようと思います。
Contents
WP-Appboxとは
WP-Appboxとは、iPhoneやAndroidを始めとしたアプリ・ストアのリンクをデザインを適用して表示してくれるWordPressのプラグインです。
対応しているのは下記のストアです。
- Amazon App Shop (Android)
- App Store und Mac App Store (auch App-Bundles)
- Chrome Web Store
- Firefox Erweiterungen/Add-ons
- Firefox Marketplace
- Good Old Games (GOG.com)
- Google Play Store
- Opera Add-ons
- Steam (nur einzelne Spiele)
- Windows Store (Universal)
- WordPress-Plugins
各ストアのサンプルコード
– Amazon App Store (Android)
– App store / Mac App Store (such App-Bundles)
– Chrome Web Store
– Firefox Add-ons
– Firefox Marketplace
– Good Old Games (GOG.com)
– Google Play Store
– Opera Add-ons
– Steam
– Windows Store
– WordPress Plugins
WP-Appboxのインストール
WordPressのプラグインから新規追加を選択し、WP-Appboxと入力して検索します。
検索すると「WP-Appbox」が表示されるので、そのままインストールを選択します。
インストールが完了したらプラグインの有効化を実行すれば、プラグインが稼働を開始します。
WP-Appboxの設定
WP-Appboxは基本的にデフォルト設定のまま使える部分も多いですが、少なからず設定の変更を必要とする箇所があります。
設定 > Cache
設定の[Cache]では、作成されたキャッシュを管理することができます。
当方の環境が悪いのか、現在キャッシュが全く作成されていません。
別段深刻な問題ではありませんが、キャッシュを作成した方がサイト速度が上がりますから、なんとかキャッシュを作成してもらいたい。
設定 > Settings
設定の[Settings]では、全般的な設定を変更することができます。
Settingsの詳細は以下のようになります。
基本的に、変更が必須の項目はないように思います。
基本的な設定 / Basic Settings | |
---|---|
App-Ratings: | アプリレーティング(★1~★5)を表示する。 |
App-Ratings: | スマートウォッチの対応アイコンを表示する(アップルウォッチのみ対応) |
Colored store icons: | グレーアイコンの代わりにカラーのストアアイコンを表示する。 |
Nofollow: | リンクタグにnofollow属性を追加する。 |
Open links in a new window: | リンクを新しいウインドウで開く。 |
Show Reload-link: | Appboxのリンク内にリロードボタンを表示する。 |
Downloadbutton caption: | ダウンロードボタンの表示を変更する(デフォルト:”Download”) |
Cashing options | |
Disable Auto-Caching: | 自動的なキャッシングを無効化する。 |
Data caching (minutes): | キャッシングの間隔を設定する(デフォルト:600分) |
Clear Post-Cache: | サードパーティ製の個別記事のキャッシュを削除する(デフォルト:無効化) |
Stylesheets and Scripts | |
Disable lean loading: | 通常のスタイルシートとフォントを読み込む。 |
Disable the plugins sheet: | プラグインのスタイルシートを無効化する。 |
Disable Google Fonts: | Googleフォントの読み込みを回避する。 |
Error output & troubleshooting | |
Server timeout: | サーバーのタイムアウトを判定する時間を設定する。(推奨:秒) |
Error messages: | エラーメッセージを投稿者に表示する。 |
Parse output: | 管理者のみが確認できる解析機能を有効化する。 |
Disable cache: | WP-Appboxのコードに”?wpappbox_nocache”を追加することでキャッシュを無効化する。 |
Force reloading: | キャッシュ有効時にリロードを行う場合には、WP-Appboxコードに”?wpappbox_nocache”を追加することで強制リロードする。 |
Apple App Store Icons: | App Storeのアイコンを互換性モードにする。 |
推奨設定以外は好みの問題になるので、自分の好きなようにカスタマイズすれば良いかと思います。
私は「Colored store icons:」にチェックを入れて、ストアアイコンをカラー表示するように変更しました。
キャッシングやエラー出力に関する設定は、デフォルト設定のままにしてあります。
設定 > App-Badge
設定の[App-Badge]では、WP-Appboxコード / ストアリンク のデザインを設定することができます。
Standard App-Bageは、全般的なリンクデザインを決定します。
Standard App-Badge | Simple Badge / 標準デザイン |
Screenshots / スクリーンショット付き | |
Screenshots Only / スクリーンショットのみ | |
Compact Badge / コンパクト・小サイズ |
各表示のサンプルリンク
– Simple Badge
– Screenshots
– Screenshots Only
– Compact Badge
設定 > Buttons
設定の[Buttons]では、WordPressの編集画面で表示される[WP-Appbox]のボタンについて設定することができます。
ドロップリストの各項目の意味は次のとおりです。
Button behavior | Show all App Store button in the editor / 全てのボタンを配置する |
Show all App Store button in the editor within the AppBox-button / Appboxボタンの中に全てのボタンを配置する | |
Show no buttons in the editor / ボタンを表示しない | |
Custom Setting / カスタムセッティング |
デフォルト設定では「全てのボタンを配置する」に設定されています。
全てのボタンを個別に配置すると、大量のボタンが設置されるためWordPressの編集画面がかなり見づらくなります。
私も本当であれば「Appboxボタンの中に全てのボタンを配置する」に設定したいのですが、この設定だとテキストモードの場合にWP-Appboxのボタンが全く表示されなくなるので、今はデフォルト設定に戻してそのまま使っています。
設定 > Affiliate IDs
設定の[Affiliate IDs]では、アフィリエイトIDを設定することができます。
設定できるアフィリエイトIDは、iTunesアフィリエイトとAmazonアフィリエイトの2つです。
Use the ID of the developerの項目にチェックを入れると、WP-Appbox開発者のアフィリエイトIDが適用されます。
設定 > Store URLs
設定の[Store URLs]では、対象のストアのURLを国別で設定することができます。
私は日本版のストアを用いるので、日本のストアURLを各種ストアで設定しました。
ドロップリストの国選択で「Japan」がある場合には、「Japan」を選択することでURLが自動設定されます。
ドロップリストに「Japan」がない場合は、各自手動でURLを登録する必要があります。
手動でURLの設定
例えば、Firefoxのアドオン「FireGestures」のURLは
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/firegestures/
このURLのアプリIDにあたる部分はfiregesturesですから、この部分を{APPID}で置き換えます。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/{APPID}/
これをFirefox Erweiterungen(Firefoxの拡張機能)の部分に貼り付けるだけです。
FireGestures :: Add-ons for Firefox
他のストアも同じように設定していきます。
Firefox Erweiterungen: | https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/{APPID}/ |
Firefox Marketplace: | https://marketplace.firefox.com/api/v1/apps/app/{APPID}/?region=jp&lang=jp |
Google Play Apps: | https://play.google.com/store/apps/details?id={APPID}&hl=ja |
Opera Add-ons: | https://addons.opera.com/ja/extensions/details/{APPID}/?display=ja |
Windows Store: | https://www.microsoft.com/ja-jp/store/apps/app/{APPID} |
各ストアのURLをコピーしてアプリIDを置換するだけなので、そこまで時間はかかりません。
一度設定してしまえば終わりなので、最初にパパっと設定しておくと楽だと思います。
設定 > Help
設定の[Help]では、URLの書き換え方やショートコードに関する情報を確認することができます。
先ほどのストアのURL設定がうまくできなかった方は、もう一度ヘルプを確認してみてください。
ショートコードに関する情報も載っているので、気になる方は確認してみるといいかと思います。
統一されたデザインが魅力
iTunesアプリのリンクはAで、AndroidアプリのリンクはBで、AmazonアプリのリンクはC
という様に別々のリンクメーカーで作成してしまうと、CSSでデザインを統一するのが大変になります。
一方でこのWP-Appboxを使えば、iPhoneやAndroidアプリはもちろん、FirefoxやWordPressの拡張機能まで同じデザインでリンクを作成できます。
スマホよりもFirefoxやWordPressを使う私からすると、本当に執筆意欲が湧く素敵なプラグインです。
Amazonアフィリエイトがアプリにしか対応していないのが不満な点ではありますが、Amazonアフィリエイトに関してはAmazonJSという素敵なプラグインがあるので問題ナッシングです。
少額にはなりますがほんの気持ち程度に、iTunesアフィリエイトのIDを開発者IDで表示しようかなとも考えています。
WordPress公式プラグインになってもらいたいWP-Appboxに関する記事でした。