スマホやサブPCから母艦PCのファイルにアクセスできると色々と便利です。
Ubuntu上のファイルをローカルネットワークで共有するために、ファイルサーバ機能を持つ「Samba」というソフトウェアをインストールしてみました。
実際にスマホやサブPCからUbuntuのファイルにアクセスできるようになったので、「Samba」のインストールや設定などについて備忘録として書き残しておきます。
Contents
環境
Ubuntu 16.04 LTS Desktop
CentOS7 Let’snote
Android Xperia Z5 Premium
192.168.3.0/24
インストール
aptコマンドでsambaのパッケージをインストールします。
$ sudo apt install samba
設定
ユーザの追加
ファイル共有のためのユーザを追加します。
# ユーザの追加 $ sudo pdbedit -a username new password: retype new password: # ユーザの確認 $ sudo pdbedit -L username:1000:username
pdbeditの-Lコマンドで追加したユーザが表示されるか確認します。
smb.confの変更
smb.confを開いて設定を追加します。
# ファイル末尾に追加 $ sudo vi /etc/samba/smb.conf [Dropbox] comment = Dropbox Share path = /mnt/0AC2-8698/Dropbox/ read only = yes guest only = no guest ok = no share modes = yes
今回はDropboxフォルダをpathに設定し読み込み専用に設定しています。
先頭の[]の中には共有フォルダの名前として表示されるので、フォルダの中身が分かるような名前をつけておきます。
アクセス権
用途に合わせてアクセス権も変更する。
今回は変更なし。
Sambaの再起動
smb.confの設定を反映させるためにSambaを再起動する。
$ systemctl restart smbd $ systemctl status smbd ● smbd.service - LSB: start Samba SMB/CIFS daemon (smbd) Loaded: loaded (/etc/init.d/smbd; bad; vendor preset: enabled) Active: active (running) since 水 2017-11-08 20:31:46 JST; 5s ago Docs: man:systemd-sysv-generator(8) Process: 28294 ExecStop=/etc/init.d/smbd stop (code=exited, status=0/SUCCESS) Process: 28307 ExecStart=/etc/init.d/smbd start (code=exited, status=0/SUCCESS CGroup: /system.slice/smbd.service ├─28326 /usr/sbin/smbd -D ├─28327 /usr/sbin/smbd -D └─28329 /usr/sbin/smbd -D 11月 08 20:31:46 desktop systemd[1]: Starting LSB: start Samba SMB/CIFS daemon ( 11月 08 20:31:46 desktop smbd[28307]: * Starting SMB/CIFS daemon smbd 11月 08 20:31:46 desktop smbd[28307]: ...done. 11月 08 20:31:46 desktop systemd[1]: Started LSB: start Samba SMB/CIFS daemon (s lines 1-15/15 (END)
設定に誤りがあると再起動時にエラーが発生するので、設定ファイル変更前にバックアップ推奨。
確認
Ubuntuのファイラーからもローカルネットワークシェア機能が使えるようですが、それだけでは上手く動作しなかったのでいちからインストールして設定してみました。
LAN上のAndroid端末とCentOS7で確認すると問題なく接続できたので良かったです。
基本的にDropboxでフォルダを共有していますが、LANに接続できる際は速度の出るローカルシェアが便利ですね。