デスクトップのUbuntuでファイルサーバソフトのsambaや録画サーバソフトのchinachuなどを実行しているので、プライベートIPを固定化できると便利だと思い設定してみた。
目的
スマートフォンや他のPCもネットワークに接続するため、基本的にはDHCPでIPアドレスを配布する。
デスクトップのみ静的なIPアドレスを設定する。
環境
DHCPでデスクトップに割り当てられたIPアドレスとその他情報は下の通り。
# IPアドレス、MACアドレス、サブネットマスク $ ifconfig enp0s25 Link encap:Ethernet HWaddr inet addr:192.168.3.15 Bcast:192.168.3.255 Mask:255.255.255.0 $ route -n Kernel IP routing table Destination Gateway Genmask Flags Metric Ref Use Iface 0.0.0.0 192.168.3.1 0.0.0.0 UG 100 0 0 enp0s25 169.254.0.0 0.0.0.0 255.255.0.0 U 1000 0 0 enp0s25 192.168.3.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 100 0 0 enp0s25 # DNSのアドレス $ less /etc/resolv.conf # Dynamic resolv.conf(5) file for glibc resolver(3) generated by resolvconf(8) # DO NOT EDIT THIS FILE BY HAND -- YOUR CHANGES WILL BE OVERWRITTEN nameserver 127.0.1.1
ゲートウェイはコマンドの結果通り192.168.3.1なので、デスクトップを192.168.3.2に設定したいところだが、192.168.3.2のアドレスはルータに割り振られている様子。
そのため、デスクトップには192.168.3.3を設定する。
ちなみに、192.168.3.1のゲートウェイはモデムのようです。
Ubuntuによる設定(失敗)
結論から言うとこの方法では上手くネットワークに接続できなかった。
調べてみると、XperiaにDHCPが今回デスクトップに割り振りたい192.168.3.3を割り振っていて、IPアドレスの重複が起こっていた。
$ sudo vi /etc/network/interfaces # interfaces(5) file used by ifup(8) and ifdown(8) auto lo iface lo inet loopback # 今回追加 auto enp0s25 iface enp0s25 inet static address 192.168.3.3 netmask 255.255.255.0 gateway 192.168.3.1 dns-nameservers 192.168.3.1
モデム側での設定(成功)
Ubuntu側で静的なIPアドレスを設定する方法は上手くイカなかったので、モデムの固定IP機能を利用してみる。
モデムの詳細機能を開いて、MACアドレスを指定して固定IPアドレスを設定する。
セットアップメニューから再起動ボタンを押してモデムを再起動、60秒後に再起動が終わって設定完了。
デスクトップも再起動してインターネット接続を試してみると無事接続できました。
終わりに
実際に試してないが、DHCPを一切利用していない環境ではUbuntu側で静的なIPアドレスを設定すれば大丈夫だと思う。
今回のように、DHCPと固定IPアドレスが混在するような環境では、モデムの固定IP機能を利用すると上手くいくようなので覚えておく。