ひぐらしのなく頃に『鬼隠し編』から二月ほど経過しましたが、『綿流し編』の方をクリアしてきました。
個人的には『鬼隠し編』よりも『綿流し編』のほうが好きです。
なぜ綿流し編のほうが好きなのか?
鬼隠し編とはどう違うのか?
圭一はどうなるのか?
と言った内容中心に『綿流し編』の感想レビューとしてまとめていこうと思います。
Contents
『綿流し編〜最多の可能性〜』とは?
シナリオセレクトにも記載されていますが、見やすいように文章に起こしてみます。
雛見沢での生活はいかがでしたか?
祟りか、陰謀か。疑心暗鬼を存分に楽しまれたと思います。
いよいよです。奇襲なしの真正面からの事件を、お楽しみください。
難易度は鬼隠し編に劣りますが、非常に悪質です。
シナリオについてのおおまかな説明ですね。
鬼隠し編では散々たる結果で幕を閉じましたからね!
綿流し編では同状況が変化するのか、見どころ満載で楽しみ。
序章
あなたの乾きを癒せない。
真実を欲するあなたがそれを認めないから。
あなたの乾きを癒せない。
あなたの期待する真実が存在しないから。
それでもあなたの渇きを癒やしたい。
あなたを砂漠に放り出したのは私なのだから。
Frederica Bernkastel
『綿流し編』のタイムチャート
『綿流し編』と『鬼隠し編』の相違点についてまとめる前に、『綿流し編』の大まかな出来事をまとめてみました。
[ゲーム大会]
魅音のリベンジマッチ
玩具屋さんでゲーム大会開催
盛り上げ役のお礼に人形を貰う
[メイド服]
放課後の部活動
圭一が罰ゲームにメイド服で荷物持ち&下校
[双子の妹:園崎詩音]
圭一と父親でエンジェルモートで外食
きわどいウエイトレス姿の魅音を見つける
魅音は双子の妹の「園崎詩音」だと名乗る
[お弁当]
家庭科の授業でカレー料理バトル
部員全員が沙都子の罠にかかる
圭一はカレーをひっくり返され昼飯抜きで下校する
詩音がお弁当を圭一宅までお届けする
[詩音と圭一]
圭一は下校中に家の鍵がないことに気づく
魅音がエンジェルモートの落し物で見つけたと教える
圭一はエンジェルモートに向かうと途中で、3人組の不良に捕まる
詩音(詩音)が不良に吹っ掛ける
雛見沢の人間がゾロゾロと不良を囲む
警察が来て不良組は署まで連行される
圭一と詩音のおしゃべり「魅音と圭一の関係=ノンセクシャル」「雛見沢ダム計画について」
詩音が電話で圭一をスイーツ食べ放題に誘う
オタクに拭き拭きを矯正させられる詩音
圭一がオタクに立ち向かう
オタク(武術習得済)にボコボコにされる圭一
部活の仲間を召喚
オタク撃退
詩音のバイト終了、圭一と一緒に散歩
玩具屋さんでぬいぐるみが可愛いの話
魅音とレナの回想()
詩音:ぬいぐるみを買ってくれますか?
圭一:どれでも好きなのかってやるよ。ショーケースの人形くださいー!
魅音(バイト中):はーい! ?・・・・・なんで圭ちゃんと詩音が…
[オヤシロ様の祟]
魅音がテンパり、壊れる
魅音が詩音を演じていたことを圭一に忘れてもらう
魅音?詩音?から二日後、魅音復活
放課後、綿流しのお祭りの準備をするという魅音に圭一が助っ人で参戦
ーーー綿流しの準備中ーーー
鷹野三四 富竹ジロウ 園崎詩音が乱入、圭一にオヤシロ様の祟について教える
オヤシロ様の祟を信じないと言い、機嫌を損ねて去っていく魅音
[綿流し当日]
部活メンバーで屋台巡り(評論風ゲーム)
綿流しの儀式直後、圭一が部活メンバーと逸れる
一人で綿流しの儀式を見る
詩音人垣のなかで圭一を手招く
圭一は梨花ちゃんの演舞がよく見れる席だと思いついていく
手招いた本当の理由は鷹野と富竹の逢引現場を見るためだと発覚
鷹野と富竹が祭具殿の中に忍び込もうとしていることを聞く
鷹野と詩音、富竹に進められ圭一は祭具殿の中に入る
ーーー祭具殿の中にてーーー
鷹野から雛見沢の歴史・鬼ヶ淵村・綿流し(=腸流し)について聞かされる
使われていない数々の拷問器具を見る
ーーー祭具殿から出てーーー
「ドタンバタン」という音は何だったのかと詩音、富竹がつぶやく
圭一は聞いていないと不思議がり、怯える…
詩音が前言撤回し、「ドタンバタン」という音は嘘だったと言い残し去っていく
嘘でよかったと信じる
が、富竹も同じ発言をしていたことから本当だったと気付き怯え始める
ーーー綿流し終了 仲間と合流ーーーー
部活メンバに梨花ちゃんの頑張りを見てなかったことがバレる
(圭一:頑張ったな!ミスもなかったし。 → 仲間「・・・」)
魅音に詩音を見かけなかったかを聞かれ、誤魔化す
[2度目の質問]
「ドタンバタン」という音の話が気になる圭一
魅音に「綿流しの晩、富竹と鷹野、詩音に合わなかったかと聞かれる」
答えをはぐらかす
「圭ちゃんは悪い子としてないよね?そうみんなに行っておくね」と言い残し去っていく魅音
『みんな』という言葉に寒気を覚える圭一「みんなって誰だよ…恐」
[園崎家について]
詩音から電話
図書館で合って話すことに
園崎家、魅音、詩音についてのお話(雑談)
突然の大石(警察官)登場、詩音はバイトを口実に去る
大石から魅音や園崎家についてのお話を聞く
魅音に殺人事件の嫌疑がかかっていることを告げられる
大石に綿流しの晩、富竹と鷹野に会わなかったか尋ねられる
はぐらかす(誤魔化す)圭一
大石に園崎詩音と合わなかったか尋ねられる
魅音の時と同じようにはぐらかす(誤魔化す)
参考までにと、証拠写真を突きつけられる…
[詩音からの電話]
綿流しの晩、詩音と別れてから鷹野と富竹に会わなかったか?と詩音に尋ねられる
どうして同じことを聞いてくるんだ!!と興奮する圭一
鷹野と富竹が綿流しの綿流しの晩に死亡したことを知らされ
(富竹:喉を掻き毟って自害) (鷹野:下着姿で丸焦げ)
「オヤシロさまの祟り」と鬼「隠し」はセット、2人祟られたなら2人消されると聞かされる
「オヤシロさまの祟り」と「鬼隠し」は、警察の解決も難しいと聞かされる
「興味なんてなかったんだ!」「詩音が勝手に釣れだしたんじゃないか!!!」
「そもそも詩音が中に入ろうって言い出したんだ!!!」
「俺は全然関係ないんだぞ!」「どうやって責任とってくれるんだ!」と、激高する圭一
前触れ無く「ブツン」という音を残して、電話が切れる
詩音の電話番号もわからず、己の失敗に後悔する
[頼れる梨花ちゃん]
村長の失踪事件
梨花に「お祭の晩に悪いことをしましたか?」と怪訝そうに尋ねられる
はぐらかす(誤魔化す)
「忘れてください」と言い残し、梨花が去る
去ろうとする梨花を呼び止めるが、話していいものか悩み立ち竦む
梨花が祭具殿に入り込んだ猫さんの話を始める
圭一が忍び込んだ猫さんはどうすればいいのか尋ねる
梨花が猫は鳴いてるだけでいい、全て自分に任せてと伝える
圭一が鷹野と富竹の話をする
関係ないから忘れなさいと伝えられる
姉猫(魅音)が妹猫(詩音)に怒っていることを伝えられる
[詩音からの電話]
昨晩の件について謝る
自分たちは運命共同体で、お互いの無事が、自分たちの安全の保証であると言われる
互いに何かあったら報告するという約束をする
詩音が監視されている気がするという
魅音の様子が変だから気をつけろと言われる
大石と話した内容について聞かれる
雛見沢ダム計画についての詳細な話を聞かされる
魅音が雛見沢ダム計画で犯した犯罪についても聞かされる
村長(公由)の行方不明を伝える
詩音が村長に忍び込んだことを告げたことについて聞かされる
この事件について話したら殺されてしまうことに気づく…
[梨花ちゃん失踪事件Part1]
梨花に何度も電話をかける…電話に出ない
住所もわからない圭一は、レナに住所を聞くため電話をかける
梨花の住所を聞く
レナに緊急事態を悟られ、梨花が危ないかもしれないことを伝える
状況をを聞きいたレナ(友人)もおかしいと判断し、圭一に同行することに
力になってくれるということで魅音もレナが呼ぶ
圭一の家の前に集合になる
中間地点まで行ったほうが早いと気付き、中間地点で待つ
非常時の今、夜中一人で待つことや、親に連絡しなかったことをレナに咎められる
[梨花ちゃん失踪事件]
梨花ちゃんと沙都子のプレハブハウスにつく
人の気配がなく、鍵も開かない
レナが鍵を村長宅に取りに行く
魅音が変貌し、沙都子は呪われた子だと説明する
レナが鍵を持って帰ってくる
魅音が取り仕切り、梨花・沙都子の捜索を開始する
レナと圭一が部屋の中を捜索する
深夜になっても見つからず、捜索は打ち切りに…
一人丘の上で後悔し泣き狂う圭一
レナが来て精一杯慰める
捜索隊の休憩地に戻る
大石に車で家まで送ってもらう(レナも同伴)
レナを送ったあと、大石に今事件について話を聞かされる
(錠前を変更したことの責任で村長と梨花が罰せられたこと)
(雛見沢の御三家、公由家-古手家-園崎家について)
(御三家の当主が次々と消されていること)
[レナの推理]
梨花・沙都子が見つからないまま、レナと学校に登校
魅音が集合場所に来ないことに、一抹の不安を覚えるが確認はせずに登校
警察側が町に遊びに行っていなくなったという方針で探していることを聞かされる
昼食中、レナのサインで教室を抜ける
教室裏でレナなりに調べたことについて聞かされる
ーーー竜宮レナの推理ーーー
判断材料
・学校帰りにお豆腐を買いに行ったこと
・豆腐の入った味噌汁があったこと(豆腐は最後に入れる) → 夕方の夕飯時までは料理を指定た
・三角コーナーのゴミがぶきっちょだった → あの晩の料理は沙都子
・炊飯釜には2人分のお米が長けていた → 夕飯は食べる予定
・冷蔵庫に冷奴、おかず数品がサランラップにかけられていた → その晩のうちには食べないつもりだった
・折り畳み机の上にあった空の醤油便
・流しの下にあるはずの醤油の大瓶がない
結論(1)
・沙都子は2人で食事をとるつもりで、直前まで料理をしていた
・いなくなったのは、お夕飯ができて、夕食に至るまでの本当に僅かな時間
想像
味噌汁に豆腐を入れ、もうすぐ夕食というところで、商が切れていることに気づいた
そこで、手の開いている梨花ちゃんが、醤油の大瓶を持って、ご近所に醤油を分けてもらいに行った
梨花は自転車に乗って醤油をもらいに出かけた
だが、いつまでたっても梨花が帰ってこない
そこで沙都子が梨花が醤油を分けてもらいにいったお家へ電話をかけた
相手は「…うちに食事の用意があるから、沙都子ちゃんもいらっしゃい。梨花ちゃんはもう食べているよって。」
という感じで呼び出された
沙都子は悪態をつきながらも、先ほど作った夕食をサランラップにかけて、冷蔵庫に保存した
そして、梨花のいるお家に向かて自転車を漕ぎ始めた。
推測
・食事は突然やってきた人に振る舞えるほど、多めに作るものではない
・梨花が沙都子の料理をほっぽらかして、夕飯を呼ばれるはずもない
疑問
・醤油を貰いに行くくらい安心できる家はどこ?
・沙都子が食事に招待されても不審に思わない家はどこ?
ーーーレナの推理(終わり)ーーー
村の人を疑うことになるため、このことは警察に言わないと約束させるレナ
[詩音の失踪!?]
下校後、家の前に大石(警察)が待機
報道規制のしかれた秘密捜査の内容を聞く
ーーー警察官大石の話ーーー
失踪者した村長(公由)についての情報
プライドが高い村長さんは、誰にも内緒で鹿骨市内の某大学院病院の肛門科に朝一で出かけた。
午後1時頃診察が終了
その後院内レストランで軽食を取り、雑誌を読みながら時間を潰した。
(自宅に合った財布の中のレシートから発覚)
電車の人身事故の影響で、家についたのは御三家の会合の時間の直前に帰宅(ご家族が目撃)
ーーー警察官大井市の話(終わり)ーーー
大井市の話を聞き、不審な点に気づく
ーーー圭一の考察ーーー
綿流しの晩の事件が耳に入ってから、…集会所に姿を現すまで。
村長さんの一日の行動はすべて秘密だったことに為る。
その間は誰にも知られることなく、一人で病院で過ごし、一人で食事をし、一人で電車に乗ってきた。
…それは外部から一切接触できなかったことを示す。電話ですら呼び出せない状態だ。
でもそれがなんだってんだ前原圭一…。
それがどうしたっていうんだ前原圭一…。
…………………………………………………あ。
「……………………………圭ちゃん、…………………私、………………どうしよう……………。」
「私、………………………公由のお爺ちゃんに……………打ち明けたんです。」
打チ明ケタンデス。公由ノオ爺ジイチャンニ。
イツ、打チ明ケルンダ?
ーーー圭一の考察(終了)ーーー
祭具殿に忍び込んだコソ泥4人の中で生きているのが自分だけだと聞かされる
詩音は無事だろ?毎晩電話で無事を確認してるんだから…
大石から綿流しの次の日に、詩音が失踪したと聞かされる
俺ニ毎晩、掛カッテキタ、アノ電話ハ、…誰ガ掛ケタンダヨ…。
[詩音(仮)との電話]
詩音は綿流しの晩に疾走していると知った
誰が代わりに掛けれるっていうんだ→魅音しかいない
相手を探りながら話をすることを決意する
ーーー詩音(仮)との電話ーーー
中略
圭一「詩音が相談できるのは、疾走してからしかありえないんだッ!!!!」
詩音(仮)「…っく、…っく、…。…くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ」
[レナの訪問]
朝、レナに厳しく叱ってもらう
レナの持ってきた回覧板に「醤油余ってます、欲しい方は お気軽に 園崎」のチラシに気づく
レナとともに魅音に話を付けに行く
圭一宅に大石が待機
レナが事情を話し警察の協力を仰ぐ
圭一を捨て駒に使おうとした大石を糾弾する
[魅音の告白]
レナとともに魅音に会いに行く
緊張する圭一、レナがリラックスさせる
他愛もない雑談
圭一が口を滑らせて、本題に突入
レナの推理を魅音に聞かせる
魅音が自分の仕業だと認める
なぜ?!という2人が聞く
魅音が鬼ヶ淵村と園崎家の歴史について説明
[魅音の悪夢再び]
レナに自主を促される魅音
自分の罪の重さではここに帰ってこれないことを自覚、2人に告げる
最後に圭ちゃんと1体1で話がしたいという魅音
圭一は承諾する
魅音とともに園崎家を散歩しながら雑談
私のすべてを知って欲しい
梨花・沙都子を殺害した現場へ足を運ぶことに
小さな檻に捕まっている詩音を発見する
魅音のスタンガンを食らう
詩音に圭一のための命乞いをさせる
命乞いを楽しんだのちに、圭一を張付け台に固定
魅音を返せと訴え続ける
警察が入り口を破壊を試みる
魅音秘密の通路から脱走
[魅音と再会 ]
魅音に渡せなかった人形を購入・ラッピングして機会を待つ(遠い目)
深夜、窓に砂利をぶつけられる音で目覚める
窓を見ると魅音の姿が
ラップした人形を持って魅音に会いに行く
魅音の心配、近況を聞く
魅音「最後に話がしたかったから」
魅音の体に玉状の汗
渡せなかった人形を渡そうとする
魅音にお腹をグリグリ刺される
圭一重症
詩音精神不安定
[大石のお見舞い]
大石がお見舞いに来る
秘密の井戸発見
詩音が突き落とされたことを知らされる
井戸から魅音の遺体も発見されたと聞かされる
圭一をさした時点で魅音はすでに死んでいた…圭一をさした魅音は一体???
Part10レナの慰め・決意
圭一がなく
ピアノのBGMが泣ける
…昨夜の最後の最後で、詩音に聞かされた音の話。
…なんだかどこか遠くの板の間で、子供が跳ねてるような、ドタンバタンという音の話
『綿流し編』と『鬼隠し編』の相違点
ではまずは、『綿流し編』と『鬼隠し編』の相違点ほうからまとめていきます。
『綿流し編』と『鬼隠し編』は大きく異なる点がいくつか有ります。
オヤシロさまの祟りや鬼隠しが人為的に描かれる
「鬼隠し編」では、綿流しの夜に富竹や鷹野から「オヤシロさまの祟り」や「鬼隠し」についての話を聞き、それについてレナや魅音に尋ねると彼女らが豹変する。豹変したレナと魅音に異変を感じ自己防衛を試みる圭一だったが、着々と心身ともに追い込まれ、死ぬ間際にオヤシロさまの祟りの存在を信じて、自分の喉を掻き毟って自害した。
一方で、「綿流し編」では富竹や鷹野、詩音の誘いを断れずに、立入禁止の祭具殿に忍び込み村の重要秘密を知ってしまう。村の掟を破ったコソ泥(圭一を除く)は、その日の晩に殺害or失踪する。祭具殿に関わりのある人が次々消されていく中で、レナと圭一が主犯格:魅音の存在にたどり着く。園崎家の暗躍を明かすとこまで行ったが、魅音(狂)が事故死、その後、死んだはずの魅音に圭一が刺殺されるが、重症でとどまる。事件を経て前原家は、引っ越しをする。
前者「鬼隠し編」では『オヤシロ様』の存在が大きく、一方後者「綿流し編」では人為的に描かれています。「綿流し編」で園崎魅音が「鬼隠し編」同様に変貌しますが、こちらは園崎家の当主として目覚めているように描かれており、オヤシロ様の存在は希薄でした。
部活の仲間が心強い
画像上:鬼隠し編 画像下:綿流し編
「鬼隠し編」では先程の記述通り、オヤシロ様の影響?により「魅音」「レナ」が豹変します。そのため、仲間だと思っていた者達から、命を狙われる状況に陥ってしまいます。一方で、「綿流し編」は園崎家当主にして鬼の名を持つ魅音が数々の暗躍を起こします。しかし、竜宮レナや古手梨花を始めとする部活メンバーが圭一罪を知った上で見方となって戦ってくれます。
双子の妹、園崎詩音の存在
忘れてはいけないのが、園崎魅音の双子の妹「園崎詩音」の存在でした。「鬼隠し編」では一度も登場してませんが、「綿流し編」では頻繁に圭一の前に現れます。また、序盤は魅音が圭一に女の子らしさを意識してもらうため園崎詩音を演じますが、それを詩音に利用されたこともある(ゲーム屋で詩音と魅音が鉢会うエピソードより)
綿流しの翌晩から圭一と詩音が電話でお互いの安全を確認していたが、それも後に詩音を装った魅音の仕業だと発覚した。詩音当人は園崎家内にある現代の綿流しの儀式上にて、監禁され梨花や沙都子を拷問されるところを見せ続けられた。魅音逃走、警察に保護されてからも、魅音に受けた精神的ダメージが大きく、精神を病み定期的に引っ越しを繰り返す日々を送る。圭一が魅音に会い刺された日の同時刻、ベランダから飛び降り自殺した。(直前、魅音との口論している声を隣人が聞く、魅音の姿は未確認)
園崎詩音は本当に園崎詩音なのか?それとも、園崎詩音を演じている園崎魅音なのか?
ここが難しいところだと思います。実際、どっちが演じてるんだろう?と、プレイしている最中に迷うこともしばしばありました。この2人の見分け方は、「雛見沢ダム計画」について話すか否か等々の矛盾を突き詰めていくとわかってきますね。「エンジェルモートにアシカのキーホルダーの落し物があったよ」などなど、詩音しか知らない情報を魅音が口走ってしまってる点などもあるので、気をつけてみてみるとどっちなのかわかってくるかと思います。
綿流し編の疑問や謎について
鬼隠し編ほど謎だらけというわけでもないが、それでもいくつか謎のままで終わってしまった点がある。
今回はその点についてもまとめてみました。
死んだ魅音が圭一を刺すという不可解な事件
逃走直前に井戸に落ちて死んだ(遺体発見)魅音が、どうやって圭一を刺しに来たのか。
それを解明するために
園崎詩音と園崎魅音の入れ替わりについて、証拠を取り上げてまとめているブログも発見しました。
綿流し編推理・考察
詩音演じる魅音か、それとも詩音当人か否かの考察
大方納得の内容で、とても綺麗にまとめられていると思います。ただ、この記事に納得行かない点もいくつか有りました。
⑤一連の犯行を起こしたのはどちらか?
状況や会話を進めていくと普通は、魅音が考えられる。
だが二人は双子(一卵性双生児)である。
一連の入れ替わりを実行しているわけだから成りすましという行為(つまり、犯人は詩音)は可能だ。
ここでは自分としては詩音が犯人だという過程で話を進めていきたい。⑥事件後、深夜来たのは誰か?
これはどう見ても魅音に成りすました詩音だろう。
それは死んだと思われていた魅音が復活したとは考えられないからである。
だとすればなぜ詩音が圭一を指さなければならなかったのか? という疑問がある。
確かに、魅音は逃走するさいに事故死でなくなっているため、詩音が圭一を刺しに来ることは不可能でこういった推測になることも理解できる。魅音の姿に化ける事が可能だとしたら、一卵双生児の詩音しかいないからだ。「あの事件後に、魅音を見たのは圭一だけなんだよ」という大石の話も、詩音が魅音に化けていたからだとすれば辻褄があう。
しかし、独房に閉じ込められ魅音に徹底的にいじめを受けているシーンを圭一が目撃している。詩音は圭一を助けるために魅音に懇願、それに失敗し精神をやられたように描かれていた。
また、綿流しの日以前に詩音が魅音をおちょくり小馬鹿にしたようなシーンも見受けられた。その仕打ちが例の監禁、拷問の見せつけにつながっている。
「…そんなので私の積年の恨み辛みが償えると思ってるわけ?こんなんじゃダメだね。…やっぱり圭ちゃんからひきにくだぁあぁ!!!」
「嫌ぁあぁぁあぁあぁああああああッ!!!待って姉さまぁああ!!!!!もう一度!!!もう一度だけ…!!」
こういった会話からも、2人で示し合わせて入れ替わった説は薄いような気がする。その他の会話からも、2人の中は複雑で「右手と左手のようなもの」と揶揄されていた。
だから、私は詩音は完全な被害者であると思いたい。
また、魅音が井戸に落っこちて事故死したのは、計画だったのか偶然だったのかも個人的に気になった。
北条悟史と北条沙都子について
結局、真実が解明されなかったことに「北条悟史」と「北条沙都子」それに「園崎家」の関連である。
呪われてるんだよ。
魅音の目は…どろりと濁り、…瞳の中には…混沌という名のシチューがぐつぐつと煮えくり返っていた。
妹のために身を粉にして頑張っていた悟史くんも消されてしまった。
「……あの子は呪われた子。あの子に近づけば、それがだれでも末路は同じ。祟で死ぬか、祟で消えるか。あの子に安らぎなんてあるものか、アオノコに安らぎなんてあるものか。…梨花やんが消えたのもきっと沙都子のせいだよ違いない違いない違いない違いない違いない違いない違いない違いない違違違違違違違違違違…」
北条悟史という人物は鬼隠し編で名前だけ登場しています。前原圭一が部活の道具入れで見つけた金属バットの持ち主でしたね。彼も突然金属バットを持って、朝の素振りを始め、それから少しして疾走したと変貌したレナから説明を受けました。その彼ですね。
綿流し編ではあまり関係のない人物のように感じますが、なぜか彼の名前が魅音の口から出てきます。そして、彼が死んだのは沙都子のせい、梨花ちゃんが疾走したのも沙都子のせいだと。沙都子は呪われた子だと目をぐつぐつさせてつぶやいているシーンは寒気を覚えました。
しかしこれもまた不可解な話です。梨花ちゃんが疾走したのは沙都子のせいだと言っている魅音本人が、梨花ちゃんと沙都子を呼び出して拷問、殺害した張本人だと後に発覚します。これもよくわからない…
②真の動機と悟史とは? ~悟史という人物が動機解明と犯人のカギを握る~
祭具殿に進入したことが動機だとするならば、矛盾する点がいくつか出てくる。
それはなぜ北条沙都子が殺されなければならなかったのか?
それは北条悟史にあるとされるが、前述の動機ならば北条沙都子の殺害動機がつながらない。
なぜ沙都子をわざわざ呼び出したのかも不明瞭だ。~会話~
「北条沙都子はね。……オヤシロさまの祟りを一新に受けた、のろわれた子なの」
「かわいそうな悟史くん。なんて報われない悟史くん。なんて恩知らずなあの子なの。……あの子は呪われた子」一連のこの会話は、沙都子・梨花が失踪した時の魅音の会話である。
この一連の会話から沙都子に恨みを抱いていたことがわかる。
リンクを貼付したサイトの考察記事です。
なぜ沙都子を呼び出したのかも不明瞭だ。とありますが、この点は本作中にレナが推理して当てています。
梨花ちゃんを始末した魅音宅に沙都子が電話をかけてきたらです。本来なら鍵を簡易に置き換えた梨花を始末して終わりだったはずが、梨花の行き先をしっている者がいたため、梨花を出しに呼び出して殺したとレナガス入りしています。これを魅音にも説明し降参し、レナを名探偵と呼んだことからもおそらく正しいかと。
問題は沙都子に恨みがあったか否かですね。
変貌した魅音が恨みを口走っていますが、部活では楽しそうに沙都子と遊んでいた魅音。
果たしてどうなのか?
また、悟史の存在も気になりますね。
今のところ、北条沙都子の兄弟で、妹思いの優しい男の子だったということ。
鬼隠しに合って突然疾走した(=死亡)したくらいしかわからない。
彼がどう関わってくるのか。
綿流し編 総評価
綿流し編の総評【A】
「ひぐらしのなく頃に」には入っていないと思っていた、萌え要素が合った点も良かった。魅音が圭一に女子としてみてほしいというところから始まったエピソードですね。詩音という女の子を演じている魅音は、萌えるし可愛くびっくりしました。
さらには仲間の絆も強く感じるエピソードが盛り沢山でした。圭一を助けるために「私に任せて、猫(=圭一)はまってるだけでいいから」と行って行動した梨花や、仲間を常に思い、状況を正しく把握、圭一を正しい方向へとしっかり導いてくれた頼もしいレナのエピソードなど心に来るエピソードもありました。私は綿流し編のレナのエピソードがとても好き!レナが圭一を慰めるシーンもピアノのBGMが入って、とても良かった。
魅音の魔王・鬼っぷりにも驚かされっぱなし。園崎家の使命によって狂った魅音は恐ろしいが、ホラーとして最高に緊張した。私は今のレビュー記事をまとめている最中でも、怯えちゃってます(マジで)キャラクターボイスはない製品ですが、日本語とサウンドだけでここまで演出できるのはすごいことだと思います。
あとは、鬼隠し編と違い、雛見沢や園崎家、オヤシロ様、鬼隠し等々の説明も仲間たちからしてもらえるため、今までの疑問も貼れる点もいいです。
ということで、次回は祟殺し編です。
長文最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。
また次でお会いしましょう。