配送助手のアルバイトを始めてから5ヶ月ほど経過しました。
配送助手を初めて1週間程経過した際にも同じような記事を上げましたが、半月ほど続けてみるとあのときよりも多くのことが分かってきました。
タイトルが似てしまうので以前の記事を加筆しようかとも思ったのですが、一から書き直したほうが早いような気がしたのでver2.0のような感じの記事になります。
本記事では私のバイト先の環境を参考にしているため、バイト先の環境によって多少の違いはあるかと思います。
Contents
主な配送物
私の所では基本的に家具家電が配送対象になっています。
主な配送物は以下のとおりです。
ソファー
配送する商品で最も多いのがソファー。
ソファーは大きくて場所をとりますが組立作業もほとんどいらず、開封してそのまま搬入するだけなので配送が楽な商品の一つです。
ただし楽なのは1階への搬入に限ります。
一軒家の2階宅まで運びこむ際は少々骨が折れます。
なんせソファーはサイズが大きいので壁を傷つけずに運んでいくのにかなり神経を使います。
また慎重に搬入するため重さがじわじわと腕にきます(笑
ベッド
ベッドはソファーほど多くありませんがよく配送する商品です。
ベッドはほとんどすべてが組み立て式なのでお客さん宅に運ぶのには苦労しませんが、組み立てに30-60分ほど掛かるため大変です。
組み立ては基本的にドライバーさんが行い、配送助手はベッドのパーツ搬入やゴミの処理を担当します。
シェルフ
TVボードや本棚といったシェルフ類も配送します。
シェルフ類はベッド同様に組み立て式のものと、完成品の2パターンあります。
完成品の場合は開封して搬入するだけなので比較的簡単ですが、組み立て式の場合は組み立てに時間がかかります。
また、パーツの緩衝材に発泡スチロールがたくさん入っているのでゴミの処理が大変だったりします。
冷蔵庫
家庭用冷蔵庫も配送することがあります。
冷蔵庫は大きく重たいので搬入は少々大変ですが、組み立ては一切なく搬入だけで済みます。
基本的に1階への搬入が多くありますが、一軒家2階やアパートの2階などの搬入も稀にあります。
給湯器
夏場にはほとんど配送しませんが冬場によく配送します。
サイズが大きく重量もあります。
また、お客さん宅の裏に設置することが多く、狭い道を傷つけずに運ぶのが大変です。
洗濯機
洗濯機の配送・取り付けも結構あります。
洗濯機の場合現場にある洗濯機を取り付けるだけの場合と、洗濯機の交換・取り付けの二パターンがあります。
取り付けだけの場合はドライバーさんが取り付けを行い、配送助手は取り付けの補助もしくはトラックの中のゴミの整理を行います。
取替え場合は洗濯機を回収して新しい冷蔵庫を搬入・取り付けます。
洗濯機の交換の場合、何年分ものホコリと垂れてくる汚水が天敵です。
エアコン
業者が取り外したエアコン本体と室外機を回収します。
回収する際にはホコリとエアコン本体に溜まった水に気をつけます。
古い室外機だと一人では持てないほど重たい物もあります。
配送助手の仕事内容
配送助手のしごとは大きく分けて4つステップに分けられます。
荷物積み(朝)
出勤してタイムカードを打ったらトラックへの荷積みを開始します。
朝忙しいのは大変なので基本的にトラックの荷積みは前日の夜に済ませてしまいますが、前日の仕事が押して荷積みができていない日には朝荷積みを行います。
担当のドライバーの方がトラックの荷台で荷詰め、配送助手がトラックの前まで荷物を運んできます。
荷詰めは配送が遅い商品順に積んでいきます。
配送が後の商品が前にあると配送する際にとても苦労するので荷詰めも大切です。
荷物配送
荷詰めが終われば早速配送開始です。
配送先についたらドライバーさんがお客さんとの接客に入ります。
ドライバーさんが家具家電の設置場所を伺っている間、配送助手はトラックを開いて商品を出せる状態にまでしておきます。
ドライバーさんが帰ってきたら二人で商品をトラックから降ろして開封します。
開封が済んだら商品をお客さん宅にドライバーさんと共に搬入します。
重たい家具家電製品の場合は敷き布を敷いて、その上に商品を乗せて滑らせながら搬入していきます。
この時、壁や床などの搬入経路を傷つけないように精一杯気を配ります。
ドライバーさんが作業をしていたりする場合は、他の商品の搬入や梱包材の回収・処理をしておきます。
作業が終わったらドライバーさんは次の目的地のナビ入力や次のお客さんへの電話をされるので、配送助手はトラックの中の商品が倒れないように簡単に整理してトラックの荷台を閉めます。
これをトラックの中の商品がなくなるまで繰り返します。
大体1日(7:00-18:00)までに10-15件ほど配送していきます。
ゴミ整理
配送を終えたら事務所に戻って商品の梱包材や袋などのゴミを仕分けして処理します。
ダンボールや発泡スチロールはリサイクル業者に買い取ってもらうため、しっかりと仕分けをする必要があります。
ドライバーさんは他の仕事もあるので、大抵この作業は配送助手が行います。
荷物積み(夜)
ゴミの処理が終わったら、次は明日の配送分の商品をトラックに積み込みます。
正社員の方の人出が足りていればバイトはここで上がりですが、正社員の方が出払っている場合はバイトも参戦します。
重たい家具家電をパワーゲートを使わないで一人で、トラックの荷台の高さまで持ち上げて積むことになるので、慣れていない間は荷積みが一番大変だったりします。
配送助手のメリット
個人的には配送助手はメリットが多いと思います。
比較的時給が高い
一番嬉しいのは時給が高い点でしょう。
配送助手の場合、タウンワークを見ていても時給1,000円以上のところがほとんどになっています。
私の地元だと昼間のコンビニで時給750-800円になりますが、今の配送助手のバイトの場合は勤務時間7:00-20:00で時給1,000円になります。
また、私は基本的に日曜出勤しているので1.25倍の時給1,250円になります。
このバイトを週1日続けるだけで、毎月大体55,000円程度バイト代を貰っています。
仕事内容から見てもこの時給の高さは大きなメリットだと感じています。
体を鍛えられる
お金をもらいながら体を鍛えられるのもこの業種のメリットだと思います。
重たい家具家電を頻繁に運ぶことになるので、主に上腕・下腕が鍛えられていると思います。
重たいなと思ってもトレーニングの一貫だと割りきってしまえば、重たい商品搬入も済んでしまいます。
移動時間が長い
基本的に市内を回っています。
配達地が近いと15分もかからずに次の配送地まで着きますが、配送地が遠い場合には30分、1時間、1時間30分かかる場合もあります。
移動中は完全フリーなので、ドライバーさんとおしゃべりをしたり、ドライバーさん持参のDVDを見たり、ナビのワンセグを見たり、スマートフォンを使ったり、睡眠をとったりします。
配達地への移動中の時間もしっかりと時給が払われるので、配達地が遠いと結構美味しいです。
実労働時間が短い
先ほどの「移動時間が長い」に関連してきますが、実労働時間が短いように思います。
というのも、私の感覚的にはバイトの時間の半分はトラック中、半分は搬入・ごみ処理という感覚です。
1日10時間以上働きますがトラックの中の移動時間も結構長いので精神的に楽だと思います。
実際に私はこのバイトが初バイトでしたが今現在まで苦も無く続けられています。
纏まった労働時間が確保できる
これは人それぞれあると思いますが、私はメリットに感じています。
バイトまでの通勤時間に給料は払われないので、どうせなら纏まった労働時間を確保したいというのが私の考えです。
バイトの開始時間に追われる心配も半減してゆとりが持てるように思います。
デメリット
デメリットも多いのがこの業種だと思います。
腰を痛める
辞めていく正社員の方は拘束時間が長いというのも理由に含まれていましたが、腰を痛めるからという理由で退職されていく正社員の方も結構います。
やはり重たい家具家電を運ぶのは腰に負担がかかります。
腰にコルセットを巻いて苦労している同年代を何人も知っているので、腰を痛めることだけは避けたいところです。
基本的には腰を入れて上腕の筋肉で荷物を持ち上げるように気をつけていますが、階段上げなどの不安定な体勢の場合に腰に響いてきてるのを時々感じます。
これは大きなデメリットですね。
神経を使う
これは2階への荷物搬入の時など、重たい荷物を持ち上げながら身長に壁を傷つけないように階段を上げて行かなくてはいけないのでとても神経と体力を使います。
集中力を切らしてしまうとお客さん宅を傷つけて賠償することになりますし、企業の信頼をも損なってしまいます。
またお客さんの方も大金を払って商品の到着を楽しみに待っていたところで、自宅の壁を傷つけられでもしたら気分は最悪ですね。
お互いのためにも搬入の際には集中して搬入しなくてはならないのが大変です。
気温・天候
力仕事系の職業全般に言えることだとは思いますが、気温・天候の影響をモロに受けます。
40度を超える熱い夏の日でもエアコンのない外で作業をすることになります。
豪雨の中でも配送業は中止になりません、びしょびしょに濡れながらも作業・配送を続けることになります。
特に真夏の汗をかいた日や雨の日の作業などで濡れた服のまま1日生活することになるのは結構辛かったりします。
着替えを持っていけば着替えることはできますが、汗はダラダラ出てきますし、雨は着替えても降ってきます。
悪天候のときはバイト中断して風呂に入って着替えたいなと思うことがよくあります。
必需品
配送助手をする上で必要になる道具を紹介します。
作業用ゴム手袋
作業用の手袋がないと話になりません。
素手のまま作業をすると滑りますし、真っ白なソファーやベッドを組み立てる際に商品を汚してしまいます。
作業用ゴム手袋をはめていれば商品をピッタリとキャッチして、商品組立の際には手袋を外して汚れていない素手で作業をすることができます。
軍手は手にフィットしないため中で滑って商品を落とす危険性があるので、極力引っ越し用の作業用ゴム手袋をワークマン等のお店で買って使うのが良いと思います。
カッター
商品梱包用のダンボールを開封する際に必要になります。
分厚い丈夫なカッターナイフではなく、持ち運びが容易な細長いタイプのカッターナイフが便利です。
基本的にカッターナイフで切るものはビニールテープやビニールバンドなので持ち運び重視でOKです。
ボールペン
これはオプションです。
移動中にドライバーさんに代わって書類を記述したり、ドライバーさんがお客さんのサインを貰う際にペンを忘れたときに使います。
これは無くても特に問題はありませんね。
配送助手
配送助手というアルバイト
メジャーなコンビニや飲食店といったアルバイトとは違って、選択肢に入ることが少ないタイプのアルバイトですが、言うほど悪くないと思いますしニーズもあると思います。
私は配送助手を始める前にネットで下調べをしていた際に、良くない情報ばかり書き込みがあって躊躇したので、実際に自分が配送助手を続けてみて分かったこと・感じたことをまとめてみました。
配送助手のバイトをしている一個人の意見として、これから配送助手のアルバイトを検討している人の参考になれば幸いです。